どんな会社にも、理想とリアルのギャップはある

 やりたいことがあってその会社に入ったのに、全然違う仕事することになってしまったり、やる気を買われて採用された会社だったのに、周りの人は冷めていたり、社会に出ると様々な問題に遭遇します。そして、理想と現実のギャップに苦しみ、辞めてしまう人もいるかもしれません。しかし、理想ばかりを追い求めていては、例え他の会社に転職しても、自分と完全にマッチした会社に出会うことはできないでしょう。なぜなら、何の不満や問題もないような会社は存在しないからです。

 会社は人と人とが協力しあって成り立つものです。何のミスもない組織はありません。会社員の多くは働くことに対して、やりがい、給料、休暇の3つの柱で自身のモチベーションを保っていると考えられます。そのため、どれか2つにギャップや不満が生じると、モチベーションは崩れ、転職を考え始めるのです。

 しかし、そのギャップを受け入れたうえで、働き方を工夫すると、その不満は克服できる場合もあります。給料が低ければ残業をして収入を上げたり、休みが少なければ勤務中の作業効率を上げてみたり、人間関係で不満があれば、自分自身が仕事を頑張って出世して、職場環境に変化をもたらすなど、モチベーションは自分の考え方次第で維持できます。

 また、なにか嫌なことがあったときは、すぐに決断をするのではなく、その原因を冷静に分析し、受け入れたうえでどう克服していくかを考えましょう。ギャップが理由で転職を考える時は、今一度じっくり考えてみてください。